味の素が体に悪いという話は、私が子供のころに聞いたことがあります。皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
味の素が体に悪いというのは全くの嘘です!口にしても体に害はありません!
味の素公式HPでもしっかりと明記ありますので、安心して料理にお使いいただけます。
では、なぜ味の素は体に悪いといわれてきたのでしょうか。
味の素はうま味調味料なのですが、以前は化学調味料と呼ばれており、「化学」と聞くと世間は人工的に作られたものと連想・認識してしまい、体に悪いと広まったという歴史があります。
そのため「味の素=体に悪い」と世の中に広まってしまったのです。
味の素は天然原料(さとうきび)から作られており、化学調味料ではありません。
ぜひこちらの本も読んでみてくださいね。
味の素が体に悪いはデマ!国の基準をクリア!
味の素が体に悪いと言われていますが、デマにすぎません。
安全であることをご説明していきます。
味の素が体に悪いのは嘘である理由
安全性について
- 国連をはじめ、日本や欧米の機関で味の素が安全であると認められている
- 妊婦さんや赤ちゃんが口にしても問題ない
- 化学調味料ではない
- 長年摂取しても問題はない
- 味覚が麻痺することはない
- 量の使用制限はないが、おいしく食べるには適量を
妊婦さんや赤ちゃんが食べても問題ないことが証明されていますので、安心して日々の食生活に活用できます。
また、味覚が麻痺するというデマもあるようですが、私たちの口の中にある味覚に関する細胞は、10日間間隔でサイクルしているので味覚が麻痺するということはありません。
原料・製造について
- 味の素はさとうきびの糖蜜から作られている
- 味の素は醬油などと同様に発酵して作られている
- さとうきびの糖蜜を発酵し、グルタミン酸を作り出している
- 現在は石油から作られてはいない
- ブラジル・インドネシアで製造し、最終工程は日本で行われている
安全性はしっかりと確認されたうえで、1973年まで合成法という石油を原料に製造されていました。
では、安全であるのになぜ現在の発酵法に変えたかというと、私たち消費者が石油からの食品を拒否したことが挙げられます。
安全だと証明されていても、当時は今ほど自分たちで調べることも難しく、やはり石油から作られていた食品を口にするのは抵抗がありますね。
今はさとうきびを発酵して製造されていますので、安心して日々の料理に使ってもらって問題ありません。
味の素が体に悪いとなぜ言われていたのか
なぜ、味の素は体に悪いといわれてきたのでしょうか。
体に悪いと言われていた理由
1970年代頃のアメリカで、中華料理を食べると体がだるくなるという報道が出るのですが、その原因が使用されていた味の素ではないかといわれていました。
味の素はグルタミン酸ナトリウムが主成分ですが、実はこの成分は日本で発見・商品化されたものなのです。
当時海外ではグルタミン酸ナトリウムという成分が認識されておらず、また「うま味・だし」という概念がありません。
そのため味の素という調味料は、大量摂取をすると体によくない可能性があるということが先に世に出てしまったのです。
そのため味の素は体に悪いということが独り歩きしてしまったのです。
もちろんその後きちんと調査され、味の素の主成分であるグルタミン酸ナトリウムが私たちの体に悪い影響を与えるという研究結果は発表されていません。
味の素が体に悪いのは添加物のせいは嘘!
食品添加物と聞くと、まず体に悪いと認識してしまいますよね。
味の素はグルタミン酸ナトリウムとイノシン酸ナトリウムを主成分としたうま味調味料で、食品添加物の調味料に分類されていますがしが、先述した通り味の素が体に悪いというわけではありません。
きちんと世界的な機関であるJACFAという食品添加物専門家委員会からグルタミン酸ナトリウムとイノシン酸ナトリウムは安全であると証明されています。
では、食品添加物とは何なのでしょうか、そしてなぜ商品添加物というとマイナスイメージを持つのでしょうか。
食品添加物について
食品添加物とは
食品添加物は、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。
厚生労働省は、食品添加物の安全性について食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用を認めています。
また、使用が認められた食品添加物についても、国民一人当たりの摂取量を調査するなど、安全の確保に努めています。
引用:厚生労働省公HP
味の素は、うま味調味料の一つで食品添加物に分類されます。
上記の厚生労働省のホームページからもわかるように、安全な物だけが認可されています。
食品添加物の持つイメージ
私たちは、食品添加物と聞くとまず体によくないと思ってしまいませんか?
それには理由があります。
少し前の時代までは科学的な証明や健康に関する制度もそこまで整ってはおらず、食品添加物に発がん性のあるものが使用されていたことも事実です。
また今でこそ、自分でインターネットを使用して調べることができますが、ほんの少し前まではそんな時代ではありませんでしたので、余計に偏った情報だけが世に出ていたのです。
食品添加物は悪なのか
味の素はうま味調味料という、食品添加物の一種ですが果たして食品添加物というのは悪なのでしょうか。
答えはNOです。もちろん私たち消費者には選ぶ権利があるので、自分で選択しなくてはいけません。
例えば、食品添加物の一つである保存料を使用していないウインナーと、添加物を使用しているウインナーがあったとします。
もちろん、製造してすぐに食べられる環境であれば保存料を使用していない方が賢い選択だと思います。
しかし、すぐに消費できない環境下であれば保存料は入っていないことによりカビなどのリスクにさらされてしまうのです。
日本では私たちの健康を害するものは食品添加物と認められていませんので、食品添加物が使用されているからと悪だと考えるのは違うのではないでしょうか。
もちろん選択する権利がありますので、自分で状況によって何を購入し口にするのかをきちんと判断できるといいですね。
いろんな商品が世の中にはありますが、自分で情報を吟味し選択していきましょう!
気になる方には無添加のだしもたくさん販売されています。
少し値段は高いですが、自分と家族の健康のためにおいしく安全安心な商品を選択できるのは嬉しいですね。
【和風だし】
【中華だし】
まとめ
- 味の素が体に悪いのは嘘である
- 味の素は国連をはじめ世界で安全であると認められている
- 味の素はさとうきびを原料としており主成分はグルタミン酸ナトリウムである
- 日本では安全性が確認されたものしか食品添加物として認められていない
味の素が体に悪いのは噓だということがはっきりとわかりました。
もちろんそうはいっても添加物というものが不安だという方は使用を避けるべきですし、なんでも適量がいいと思います。
私たちは偏った情報に惑わされるのではなく、きちんと正しい情報から判断できる賢い消費者にならなくてはいけませんね。
コメント